明日学校に着ていく服の用意をしていたら、パーカーのポケットから空き箱が出てきた。
 そういえばオオニシさんだかオオスギさんだかが、チョコレート菓子の空き箱をくれたのだ。箱の裏側には『金色のロックシードキャンペーン』と書かれている。別に集めているわけじゃないのに。

 僕は箱を開ける。
「……!」
 きらり、と光が差す。
「なんだこれ」
 箱の内側には金色で印刷された錠前が描かれていた。僕は箱の裏側を確認する。
「ロックシードマークなら抽選、金色のロックシードマークなら必ず」
 応募券を送ればおもちゃが当たるらしい。だけど
「これ、金色のマークでいいのかな」
 応募券に描かれたイラストは、僕の知っているロックシードとはだいぶ違う。

「お母さん、ハガキある?」
「そこの引き出しにあるけど」
 母は夕食後の食器を洗っていた。父はダイニングテーブルで、まだちびちびと発泡酒を飲んでいる。
「おっ、仮面ライダーチョコか。応募するのか」
「うん。そういえばあの人に会ったよ。えっと、オオハシさんだかオオコウチさんだか」
「二代目?」
 母は洗い物の手を止めて、ちょっとだけ嫌そうな顔をする。