クヌギ軍のメンバー全員で、よしなが酒店に行った。
「またビックリマンチョコか、くそガキ」
 カウンターの中には、吉永さんより少し年上くらいのおじさんがいる。
「うっせー、くそじじじい」
 オーちゃんの言葉に、おじさんはげんこつをふりあげるポーズをとる。
「トールは買わないの?」
「うーん……」
 僕は駄菓子の並べられた棚を眺める。みんながこぞって買っているウエハースチョコレートが三十円。随分と安い。
「これ下さい」
 財布から取り出した百円玉でそれを買う。僕は七十円のお釣りを受け取る
「ん?」
 おじさんがレジの中の小銭を見て訝しげな顔をする。顔を上げて僕のことをちょっとだけ睨み、それからなにごともなかったかのようにレジを閉めた。

「俺も買お」
「つまみにチョコレートかよ」
 店内で酒を飲んでいた大人の一人が、ウエハースチョコを買う。子供たちが集まってくる。
「うわ、スーパーデビルだ!」
「おっちゃんそれちょうだい!」
 開封した菓子の中身を見て、オーちゃんたちともう一人の子が同時に叫ぶ。